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Gerrit Thomas Rietveld  ヘリット・トーマス・リートフェルト
 最近はモンドリアンについて書いていました。次はそのモンドリアンの思想を具現化したアーティスト リートフェルトについて書かせてもらいます。実は私はリートフェルトの大大大ファンで、デザインの世界に入ってとても大きな衝撃を受けた人物なのです。彼が残した業績は大きく、現在ではユネスコの世界遺産に登録されています。
そんなリートフェルトは、1888年オランダ ユトレヒトに生まれます。家具職人の息子として生まれた彼は、12歳から15歳まで父親の工房で働きました。1904年から1913年までC.J.A.べへール金属細工工房で製図工になるため修行をし、P.J.C.クラールハマーの建築製図の夜間講座に通います。そこでバート・ファン・デル・レックに出会い、リートフェルトは1911年から1912年までクンストリーフデ芸術グループの積極的なメンバーになります。
1917年にはユトレヒトに自分の家具工房を設立し、彼のもっとも有名な作品(レッド&ブルー・チェアー1918)の無着色プロトタイプをデザインします。
後に同様な幾何学的フォルムを探求している以前に述べた テオ・ファン・ドスブルフに出会います。そこでリートフェルトは1919年モンドリアンなども入っていた デ・ステイル のメンバーに加わり多くの作品を発表していくのです。

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               Gerrit Thomas Rietveld  1888-1964
# by design_tank | 2005-06-10 06:56 | Design
モンドリアンという人
 最近はモンドリアンについてばかり書いています。おそらく私はモンドリアンに魅了させられているのでしょう。絵画という二次元の世界とは違い立体物を勉強している私でもモンドリアンの理論は精通するものがあります。私はこの先デザインをしていくなかでモンドリアンの表現や理論を基礎にし未来につなげる作品をつくっていきたいと思っています。20世紀を代表する画家として有名なダリはモンドリアンについてこのような事を述べています。『彼の建築術は完璧だ。明確で、的確ですばらしい。ただ彼にはが欠けている。』おそらくダリはモンドリアンに対し画家より造形作家に多大な影響を与えたと言っているのでしょう。デ・スティルでおなじみのリート・フェルトも彼から影響を受けた事は間違いありません。モンドリアンのおかげで世界的に有名なイス ブルー&レッドチェアー と建築 シュレーダー邸がうまれたのですから。

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Piet Mondrian 1872-1944
# by design_tank | 2005-06-08 05:22 | Design
ブロードウェイ・ブギ・ウギ
 またモンドリアンについて書かせていただきますー。モンドリアンはファン・ドスブルグなどと共に新造形主義(ネオ・プラスティズム)を唱え、1917年 6月16日 《 デ・スティル 》グループを創設。1931年 3月ファン・ドスブルグが死亡し、またナチスによる最初の文化粛清の的となり、<退廃芸術>の烙印を押され、デ・スティルを終結し彼はパリに逃げる。パリでは永く活動をするが、パリはモンドリアンを受け入れてはくれずまた激しい戦火が襲ってくる。70才を越えたモンドリアンは、最後の地ニューヨークに逃げる。そこで彼はこの大都会にはまってしまう。華やかなネオンの光、そびえる摩天楼、ブロード・ウェイの雑踏、この町のエネルギーの虜になった彼はニューヨークを歩き続けた。そして軽快なリズムを刻んだ《 ブロードウェイ・ブギ・ウギ 》を描く。

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            1942年~43年 油彩 画布 ニューヨーク近代美術館
# by design_tank | 2005-06-06 03:40 | Design
ピート・モンドリアン
 皆さん、お久しぶりです。ちょっとしたアクシデントにみまわれブログを更新できませんでした。今日から復活しますのでこれからもよろしくお願いします。早速ですが、モンドリアンについて紹介させていただきます。ピート・モンドリアンはオランダ人画家として有名です。彼は縦と横の線などの基本的な形、三原色といった基本的な色彩でものをとらえ作品にしていきました。もともとオランダは昔からプロテスタントの国で、合理的な考え方、科学が発達していきました。1914年、第一次世界大戦がはじまり、オランダはドイツと英仏との間で中立を保ってきました。そのため文化の発達に有利だったことと、小国なのでまわりの大国を仲介をし、みんなでつないでいこうという理想像がオランダにはありました。さっき述べたモンドリアンの作品のなかにあるコンセプトは、世界を普遍的な要素や線でとらえ、さまざまな国の言葉、習慣の違いを超え世界共通の作品 世界のどこでもみんなが共通で感じられる作品を求めていったのではないでしょうか。インターナショナル 世界共通の文化 それが彼のコンセプトではなかったのでしょうか。
これからもモンドリアンについてのせていこうと思いますので乞うご期待。


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# by design_tank | 2005-06-03 06:02 | Design
トーネット曲木家具
 これまでの手工業生産から一変し近代化へと変革したこの曲木椅子。それまで行われてきた職人技術による伝統的様式デザイン、工芸の技能による家具生産から、単純化されたデザインと工業的技術により大量生産方式に移ってきたことで一般市民でもローコストで購入できるよう可能にしたこの椅子。現在でも喫茶店などに置いてあり、普段から見慣れていて目新しさはないが150年たった今でも使用されている。まさにベストセラー作品であろう。このように家具生産に変革をもたらしたトーネットは、後のモダン・デザインに多大な影響を与えていくのである。

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# by design_tank | 2005-05-08 00:00 | Design